夢をカタチにする

夢はきっと叶う!私が日本での介護留学を選んだ理由と体験したこと

N.THUONG

N.THUONG

生活と環境
2年前、私は留学生として初めて来日しました。日本に来てからアルバイトを見つける一般の留学生と違って、私たちはベトナムにいる時に介護のアルバイトを選びました。選んだ仕事は人に笑顔、健康、安心をもたらす「介護」の仕事です。日本での介護職は高齢者に生活・心理・行動などを介助する仕事となります。また、日本では介護職のみならず、他の業界でも人材不足な状況となっているので、外国人労働者が歓迎されています。

介護留学を志した理由は

もともと高齢者を支援することに興味があり、この介護就職支援プログラムに参加しました。ベトナムにおける日本語センターで数か月日本語を勉強してから、日本の介護施設の方がベトナムにお越しいただき、直接面接を行いました。結果として、大阪における大きな病院から日本留学を支援していただくことになりました。

入国するまでが一番大切な時

面接で合格してから、在留ビザの取得などが必要で、手続きから入国許可までは半年間かかります。入国するには、日本語能力4級が必要でその間、日本語の勉強をします。「夢が叶う日がきっと来る」とドキドキしながら、必死で日本語の勉強と留学するために必要な日本の習慣やルールを学びました。先生から留学意思と覚悟が必要だと教えられていたので、しっかりと考えて日本留学の準備をしていました。

入国してからの体験は

2018年10月から日本に来ました。
入国後、介護施設の方と住民登録などの必要な手続きを行い、学校までの通学方法や生活用品の購入の案内をして頂きました。それから、いよいよ介護施設の学生寮で新しい生活が始まりました。
翌日、職場の案内をして頂きました。初めての老人ホームの見学だったので、緊張でドキドキしました。介護施設での働く環境と働き方を把握しながら、各部門の管理者、職員、又は高齢者の利用者さんに挨拶ました。そこでいる高齢者のお爺さん、お婆さんは「利用者」と呼ばれています。ベトナムでは老人ホームや介護施設がまだ少ないので、初めての雰囲気だったので何か新しい感覚を体験しました。それはお年寄りが大勢集っていて、その中には「要介護レベルが低い人」「要介護レベルが高い人もいて」びっくりしました。元気で歩ける利用者さんもいるし、車椅子に乗っている利用者さんもいるし、認知症の利用者さんもいます。その時、まだコミュニケーションとれなかったのですが、利用者さんと触れ合うと、皆さんは自分のお爺さん、お婆さんかのように親しいく思いました。
もう一つのびっくりしていたのは、皆さんの使っていた日本語と自分が勉強してきた日本語はだいぶ違ったことです。その後、皆さんが関西弁で話していることが分かり、自分と違う日本語で、生活をどうやって過ごすか、アルバイトをしっかりできるかどうか、心配していました。

初めての介護のアルバイトは

学校と寮のことが落ち着いてから、老人ホームでアルバイトを始めました。法的に1週間に28時間しかアルバイトできません。まず、職員と利用者さんとコミュニケーション取って、仲間になれるようにしました。
介護施設の方には親切で、いつも優しく教えて頂きました。今まで介護の仕事を経験したことがなくて、戸惑っている私に仕事を詳しく指導してくれます。日本人は身振り手振りで表現することが多いと感じ、分からない日本語があったら、身振り手振りで説明して頂きました。分かりやすく、すごく面白いと思いました。気を使っていただいたと思います。

仕事はだんだん慣れてから専門的な仕事を

私が働いている所は4階建てで、利用者さんが1階ずつ40〜50人くらいいます。介護の仕事の内容については、簡単な作業から介護の専門的な作業まで色々あります。最初の時はシーツ交換、洗い物、ベッド掃除、食事介助など簡単な作業を行い、だんだん専門的な作業も教えて頂きました。生活面の介護としては、利用者さんに便衣介助、食事介助、入浴介助、移動介助、トイレ介助、排泄介助、オムツ交換、ベッドのシーツ交換などをします。
それから心の介護としては、体操、施設の祭りやイベント、その他の日々の生活活動を利用者さんと参加します。または、お年寄りになると寂しくなることもあるので、毎日コミュニケーションを取り、悩んでいることがないように話しかけて共有します。

そして、2年間が経ち

この仕事をしてきてあっという間に2年経ちました。2年間は長い時間ではないですが、色々勉強になりました。この仕事のおかげで、忍耐心、思いやり、人との愛情などの徳性を養っただけではなく、職場環境での人間関係の大切さなども経験してきました。どんな仕事でも、楽しいことも大変なこともあると思います。私にとって、介護の仕事は色々な体験や経験ができ、成長することができます。これからも頑張っていきます。介護の仕事を選んだことは充実した選択だと思います。