夢をカタチにする

将来について迷ってる学生へ、私はこうして介護留学を選びました

ANH CHI

ANH CHI

仕事と経験
介護福祉士を目指す海外の学生向けに介護施設や社団法人からの支援を受け奨学生として来日する留学生が増えてきました。将来、進路に迷ってる卒業間近な海外の学生に対しての留学生からのメッセージを翻訳しました。

将来について迷ってる学生へ

「どうしてこの介護プログラムを選んだの?」とよく聞かれます。なぜ、介護留学プログラムを選んだのか、介護留学プログラムの内容を交えながら書きたいと思います。私の個人的な感想ですが、日本留学したい人に対して参考になるととても嬉しいです。
 

介護留学とは何ですか

介護留学生と介護実習生と間違っている人が多いと思います。「私が介護留学生として日本に来ました」と言うと、介護の仕事だけで来たと勘違いしている人がいました。しかし、介護留学は「介護」「留学」という意味で、日本語学校や介護専門学校で勉強しながら、介護施設や病院で介護のアルバイトをすることです。日本語学校と専門学校の就学期間の約4年の間、病院や介護施設でアルバイトを行うので、卒業後はすぐに経験と能力を生かせることができます。
 

「どうして介護留学を選んだの?」
「どうして私費留学じゃないの?」

この質問もよく聞かれます。私もしばらくの間「私費留学」か「介護留学」か迷っていました。よく考えた末、介護留学のプログラムを選びました。その時の決定は今でも一切後悔していません。このプログラムのいいところがいくつかあります。
 

介護留学は留学費用で助かります

まずは、費用面で助かります。私費留学生の場合は、来日前に日本語学校の学費を払わないといけません。また、日本での居住や家具家電など、もちろん、それは少ない金額ではありません。私費留学とは違い介護留学プログラムは、支援いただく受入法人が先に学費を立替えてもらいます。それは本当に助かります。両親への大きな負担を軽減するだけではなく、アルバイトの収入で毎月自分の生活費と将来のための投資を自己負担できることになります。生活費などを引くとあまり余裕がないですが、生活するのには十分です。
 

留学ビザの申請で安心

2つ目は、留学ビザの申請のことです。私費留学生の場合、留学ビザの申請の時に、両親か親族が支弁者になりますが、私たちは両親と受入法人が支弁者になってくれます。それにより、ビザの許可率がより高くなると思います。また、受入法人は自分の両親のように、何か悩んでいること、困っていることがあると、いつもサポートしてくれています。
 

学生寮も用意してもらいました

3つ目は住宅だと思います。私たちが住んでいる寮はマンションです。3人で一緒に暮らしていますが、個別の部屋があり、洗濯機や冷蔵庫や家具も全部整えてもらいました。私たちが来た時、すぐに入居ができて個人のもの以外は何も買いませんでした。特に、家賃や光熱費、インターネット代も受入法人が負担してくれます。自転車までも事前に用意してくれました。私たちはそのことにとても驚きました。本当に有難かったです。
 

アルバイトについて

最後はアルバイトです。これを言ったら、私費留学生たちはきっとうらやましいと思います。私費留学生は、一般的に学校にアルバイトを紹介してもらうことが多いです。ほとんどのアルバイトは弁当工場とか飲食店などのアルバイトを紹介されます。それらのアルバイト先は自分の都合で出勤することが少なく、職場が出勤時間を決めます。介護留学生の私たちは、事前に相談すれば、自身の都合でアルバイトのシフトを希望できる形になっています。
 
尚、現時、新型コロナウイルスの感染拡大状況で、たくさんの飲食店が閉まり、工場でも人手を削減していて、外国人の留学生だけではなく、日本人もアルバイトがなくなった現状になっています。私たち介護のアルバイトは全く影響がありません。それと、介護施設でのアルバイトは色々な知識が勉強になり、会社環境の人間関係の大切さも理解できます。毎日職員や利用者さんとコミュニケーションを取っているので、他の留学生と比べ、会話能力を伸ばす機会が多いと思います。
また、日本語学校を卒業してから、どんな専門を選んだ方が良いか迷わず介護の専門学校に進学することになりますが、専門学校を卒業してから、介護士として就職することができ、日本人と同じの待遇を受けられます。
 
上記は個人的な意見ですが、介護留学プログラムの今まで実際に経験したこととなります。日本に留学したいですが、どの形で行けるか迷っている人に共有したいと思い、学生の将来の進路で少しでも役に立てたら嬉しいです。
日本は「曇りの上はいつも晴れ」ってことわざがあります。皆さん、若いうちに、遠慮せずになるべく新しいことを挑戦しましょう。どんなに難しく、辛くても、一生懸命努力して前向きに進むと夢が叶う日がきっと来ると信じています。