日本は近年、介護業界では人材不足のため就労環境が厳しい状況です。外国人の人材を雇用することが最も適切な対策の中で1つだと言われています。それとともに、徐々に介護職に従事する外国人が増えてきました。
技能実習生または特定技能生、留学生の雇用期間の違いとは?
技能実習生や特定技能生は有期雇用の形態で就労します。日本で継続的に介護士として就労する場合、介護福祉士養成施設(専門学校等)で卒業する必要があります。また、2026年度以降の卒業生は国家資格の義務化により、介護福祉士取得が必須になります。また、介護福祉士養成施設に勉強するには、日本語の授業で知識を習得する必要があるため、入国時に日本語学校2年間その後、介護福祉士養成施設2年以上の学習という順序になります。
留学生 | 特定技能生 | 実習生 | |
期間 | 就学4年 | 就労5年 | 就労3年 |
雇用 | 就学後に継続雇用 | 有期雇用後に帰国 | 有期雇用後に帰国 |
介護留学生の出身国別調査
ベトナム | 中国 | ネパール | フィリピン | インドネシア |
1,047名 | 212名 | 203名 | 163名 | 106名 |
ミャンマー | スリランカ | 韓国 | モンゴル | その他 |
99名 | 95名 | 28名 | 18名 | 66名 |
介護福祉士養成校に入学した理由と今後の動向について
介護福祉士養成校に入った理由(複数回答)で最も多いのは
「日本で働きたかったから」46.8%
「日本の介護技術を学びたかったから」37.6%、
「将来、知識・経験を生かして母国で仕事がしたいから」34.3%
卒後の意向では「日本に永住したい」が45.9%で最多。「10年ほど日本で仕事をしたい」が29.0%、「5年ほど日本で仕事をしたい」が20.0%だった。この調査は全国の養成校に在籍する留学生1749人が対象として、2019年に行われた。
33回介護福祉士国家試験結果が公表され、介護福祉士養成施設(専門学校、短大等)での外国人留学生の受験結果の詳細が判明。そこで外国人留学生の合格率が34%、EPA介護福祉士候補者の合格率が46%となった。
介護留学生は奨学金を支給されている場合が大半で支援している介護施設でアルバイトをしながら、学校に通っている。学校で勉強したことをすぐ実際に経験することができることや、それだけでなく、外国人の留学生が介護施設で働く環境や日本の仕事の仕方などを留学期間の4年間で徐々に日本のマナーやルール、人間関係などの大切さなど把握することができる。そのようなことができると、日本に住むことが有意義なるだろう。