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和服と着物とアオザイの共通点があった

ANH CHI

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生活と環境
国によって民族衣服がまちまちですね。民族衣服こそ、その国の伝統的な文化を表すものだと言われている。なぜならば、民族衣服は長い間、その時代の人によって進化して洗練された価値観を持っているものだと言えます。日本は「着物」であり、ベトナムは「アオザイ(Áo dài)」です。

和服は日本は時代の流れで生まれたアオザイは? 

「着物」や「ゆかた」などの「和服」は文字通り「和」の「服」すなわち日本の衣服という意味である。着物の語源は元は「着る物」という意味で単に「衣服」を意味する言葉です。近代、洋服化が進み、「着物」と「洋服」区別をするため、「和服」という語源が生まれました。着物は古墳時代の壁画にも描かれ古くから日本の衣服として用いられ、中国大陸からの影響を受けていたと言われています。
アオザイはアオ(Áo)は中国語の音で上衣の一種を示し、ザイ(dài)はベトナム語で「長い」を意味する形容詞。つまり「長い上着」となります。現代の清朝時代の影響を受け、フランスインドシナ時代に改良がなされ、現代に至りました。

中国大陸の影響を受けたアオザイと着物

「アオザイ」も「着物」も中国大陸から影響を受けました。しかし、それぞれの特徴で、「前あわせ式の着物」と「頭からかぶるアオザイ」ではどうして、このような、全くと言っていいほど違う特徴あるのでしょうか。それは、アオザイは清朝時代の満洲族の衣装である、チャイナドレス(旗袍)の影響を受け、着物は古代の漢民族の衣装に影響を受けたと考えられています。影響を受けた時代によって継承し、変化する、例ではないでしょうか。

着物とアオザイの美しさ

外国人の私たちは誰でも来日したらぜひ着付けを体験してみたい衣服ですね。着付けるには、草履、バッグ、足袋、草履、ヘアメイクなどの多くの付属品と組み合わせる楽しさがあり、とても工夫していると感じます。または、着物には帯をきちんと締めることで背筋や骨盤が固定されるため、姿勢が良くなります。そのため、女性の美しさを何倍にも引き上げてくれることが、着物を着用したいという憧れに繋がっているのです。ベトナムのアオザイはウエストを絞られており、女性の体格を細部まで測り、オーダーメイドで制作されるのが一般的で女性のスリーサイズを美しく着せるためアオザイの美しさは世界的に認知されています。国によって美しさの見せ方が異なるのがとても、興味深いですね。

現代の伝統衣装は

洋服が日常生活に浸透した現代、伝統衣装は結婚式や成人式など催事などの正装として使用されることが多くなりました。アオザイは高等学校や一部の大学では、純白のアオザイを女子生徒・女子学生の制服に採用しているので、女性のアオザイ着用の今でもよく見かけます。日本でも「浴衣」という形で、夏季のお祭りなどお洒落なアイテムとして華やかなものが多くみられています。また、現代、アニメや漫画の影響で着物は馴染みのない西洋諸国などにも認知されるようになり、創作着物やアオザイなど若者の文化によって、進化と発展をしていくと思います。

ベトナム人と日本人の現代服装についての印象

日本に来た時、日本人が着る服装に少しびっくりしました。でもだんだん日本のスタイルに慣れてきて、溶け込みました。ベトナム人なら、近くの市場やスーパーに行くなら、適当にTシャツと短いショートパンツを着ている人が多いですが 、それに対して、日本人は女性でも男性でも少し出かけるとしても、ほとんど長いズボンなどでちゃんと着て出かます。または、日本人が地味な色の服を着ています。 会社での服装も違いがあります。日本人のサラリーマンはほとんどスーツを着ていますが、ベトナム人のサラリーマンがほとんど私服か制服を着ています。スーツというのは社長、課長、つまり役職の高い人だけです。
 
時代が発展し、色々変わっているとしても、それぞれの国の民族衣服の価値観が永続的に残ります。日本に来るチャンスがあったら、ぜひ「着物」を、ベトナムに来るチャンスがあったら、ぜひ「Áo dài(アオザイ)」を体験してみてください。