夢をカタチにする

ベトナムと日本の教育制度の相違点と共通点

HONG VAN

HONG VAN

勉強と知識

日本6・3・3 ベトナム5・4・3

 この数字の意味は一体何でしょうか?「日本とベトナムの小学校・中学校・高校の教育年数」です。日本の教育制度との違いは、ベトナムでは小学校が5年間で1年短いということと、中学が4年間だということです。義務教育は小~中学校までの9年間なので、年数では日本と同じです。
 では、なぜ、日本には 6.3.3と設定しているだろう。小学校6年間のメリットとしては、やっぱり異年齢の交流が大きいと思われます。「教えることができる」だけではなく、低学年(小学1~3年まで)は高学年をお手本にしてあこがれを持ち、高学年は低学年から見られていることで自尊心が高まります。また、小学生の間は、特に成長が著しいだから教員が6年間の成長を常に見ながら指導ができるというのも、メリットだと思われます。中学校では部活動が始まり、新しい友達との生活が3年間というのは短いですね。義務教育は9年間なんだから小学校は5年間、中学校は4年間ならいいのに私が思っていました。
 

入学年度の違い?

 ベトナムには小学校から大学まで新学年は9月上旬に始まり、1月末から2月末までの旧正月を挟み、翌年5月末までの2学期制を敷いています。
 日本はほとんどの学校は新学期は4月の春学期から始まります。「桜が咲くころといえば新学期」というのは、日本独特の風習です。4月入学を行っているのは日本くらいで、海外の主な国では9月入学がスタンダードになっています。
 現在、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、休校が続いている学校が多く、カリキュラムの進行が大幅に遅れ、9月入学・進学が現実的な選択肢として検討されているのです。国際化の時代で9月に入学することが海外に留学したい人にとって利点になるかもしれませんが、私は留学生として思うのが海外に留学のに語学の勉強が必要だと思います。
 

4月入学のいいところ

 海外に留学する場合、4月入学ならば、3月に卒業して5-6か月に語学力を高め、それにビザ取得の準備ができ良い精神状態で留学するのが一番良いと思います。海外に行くのに言葉が分からないことは戸惑うと実感したからです。それと、4月入学の場合年間の休みが多いのも学生には良い点ですね。
 

義務教育って留年しないの?

 そして、日本の義務教育にあたる小・中学校は、年齢にあわせて毎年1学年ずつ進級します。よっぽどのことがない限り留年はしません。しかし、ベトナムでは、たとえ小学校であっても留年をすることがあります。日本の学校教育はどんな成績の生徒でも進級できる平等主義なので、これは日本が「学生の年齢と学年をそろえること」という考え方をもとにして義務教育を行っているからです。私がこういう事は認めかねます。学生としてしっかり勉強、出席すること、学校内でカリキュラムで勉強しても学生によって学力が違います。留年することは教師のせいではなく、その学生の認識や親の躾けや環境なども影響されます。勉強不足の子たちはもう一度同じ学年に在籍して、しっかり学んでもらいたいのです。その上で原因を調べ、別の指導方法も必要かと思います。
 

ベトナムと日本の教育の違い

 日本で日本語学校また専門学校で勉強してる私が考える、日本とベトナムの教育方法の違うこと。一つ目は「進路指導」と二つ目は「就職活動」です。日本の学校では先生たちからいろいろサポートを受けて進路指導を受け、就職活動をします。それはベトナムにはないものです。それは、早めに進路方針を決めて卒業まで就職先から内定を貰えることで安定的に就職できます。私はベトナムで短期大学を卒業したが就職するのが難しく卒業まで学校の進路指導もなく就職支援もないので大変でした。日本では専門学校の二年生になると就活の準備をします。これは日本教育の優越性だと思います。
 

日本の教育方法から学んだこと

 日本ではサービスに対して愛好する傾向が強く、どのようなサービスも丁寧な接客を受けることができます。全体的にお客様が大切だという印象を感じられます。これはやはり、日本人独特のおもてなしの精神だと思います。
 こういった日本の教育の仕方から「お客様には気持ち良く過ごして欲しい」や「自社の製品を愛して欲しい」という思いが接客することであると学びました。日本は質の高い親切なサービスを受けられるおもてなしの国です。その裏には長時間労働やモンスター客といった問題もあるけれど、お客様に喜んでほしいという、おもてなしの精神は、やはり忘れたくないものです。外国人に対する親切なサービスの一つ一つが、日本という国のファンを作り、観光客をさらに増やしていくと感じました。